2021年12月31日金曜日

AKC配布のSSB向けフィルタ付き外部スピーカ「ESPF01」を作る

 PC向けのCWフィルタはコイルを巻いて自作しているのですが、AKC(アマチュアキットクリエーターズ)のJH4VAJさんから「SSB向けフィルタ付き外部スピーカ」が頒布されたので飛びついて購入しました。

※現在は頒布終了、12月31日現在SSB向けフィルタ部(ケース付)「ESPF02」が頒布中
スピーカボックス部とフィルタ基板、スイッチ、インダクタ、コンデンサ等が入っています。
ステッカーも付いてます♪
コンデンサはチップコンデンサです。この中に10μFという高容量の部品がありました!
測ってみるとたしかに9.65μFと表示されました。セラミック系のコンデンサでこんな高容量の部品ができるなんて初めて知りました(単に勉強不足なだけですが)
後にVAJさんから教わったのですが、オーデイオ回路にこのような部品を使った場合、強力な信号が入った場合コンデンサが「泣く」現象が起きることがあるそうです。
時間的な余裕ができたらオーデイオ用電解コンデンサに変えてみるつもりです。
インダクタも測ってみましたが、秋葉原で買ったLCテスタとAliExで買ったパーツテスタと微妙に違う値でした。まぁいいか!って感じですね。測定器はちゃんとしたものを買いましょうww
背が低いチップコンデンサをなんとか取り付けて、インダクタをはんだ付けします。
インダクタから切り出した線を使ってスイッチを基板に取付します。
パネル側のナットの締め付けは慎重に行います。私はネジザウルスで有名なエンジニアの小さなナット回しを持っていたので傷つけずに取り付けることができました。ラジオペンチを使うと確実に傷が付きます。
ケースを組み立てます。垂直がきちんと出せるよう慎重に制作します。
パネルの裏側です。あとは裏板から接続ケーブルを取り付けるだけです。
ケースには100円ショップで買ったアクリル塗料を塗りましたが。さっと塗って止めればよかったと後悔しています。このあと重ね塗りを始めたおかげで仕上がりまで1ヶ月以上かかりました。
裏板にはクリア塗装を施して、エーワン製の「ラベル屋さん」を用いて銘板シールを制作し貼り付けました。
アクリル塗料は意外と完全に乾かないので重ね塗りして仕上げるのならやめたほうが良いです。すごい時間がかかります。
箱の中には100円ショップで買ってきた「キルト芯」を吸音材の変わりに周囲に貼り付けています。
塗装の仕上げは塗ったら800番、1000番、2000番の耐水ペーパーで水磨きして、塗りムラが目立たないようにしていって、最後はプラモデル用のコンパウンドで磨いて、クリア塗装をしました。数日おいて出来上がったボックスを手にとったら指紋が付きました。
もうアクリル塗装はしないことにします・・・・
肝心の音質ですが高音がカットされていくのでノイズが多かったり、高域からの混信が有る時は聞きやすくなります。ラグチュウにも良いと思います。
どこかに眠っている電解コンデンサを探し出して交換してみるつもりです。
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2021年9月11日土曜日

釣竿アンテナでLow/WARCバンドにOAしたい!(2)

  前回の記事で、「釣具屋で5mのグラスファイバー製の釣竿を買って、SGCのアンテナチューナーを繋げて1.8/1.9MHzやWARCバンドにOA出来るようになりましたただ一つ不便な点があって、「電源を釣竿アンテナの近くから供給する必要」がありました。昔作った5Aの電源をアルミサッシの隙間から電線を出して「夜間や雨の日」は電源を抜いて収納していました。これは不便です。

そこで昔仕事で使用していた「同軸ケーブルへのDC重畳/分離器」が使えるんじゃないかと、廃棄品のジャンクがないか探しましたが等の昔に捨てられてしまっていました。参考にもできない・・・

「それなら無いものは作ってみよう!」と色々調べたら結構自作している人がいらっしゃいました。そこで部品の定数などを参考にさせていただいて検討することにしました。JA2OCW/JF1VNT佐藤OMに有益なヒントをいただきました。ありがとうございました。ただ、アンテナ側がのチューナーを分解して組み込んでいたりしたので、そのままでは使えません。私が使っている「SGC-237」はアメリカのトラック野郎や船舶用途に使えるように防水仕様になっています。分解しないのが得策です。



SGC-237について
SGC-237はモービル運用や移動運用にに特化した製品ですので「CWで100W」が定格です。その代わり外部端子はアンテナとDCコネクタの2つだけといたってシンプル。送信状態になるとその周波数で同調動作が行われます。電源が「切」やバンドが変わるとやり直しです。とってもシンプル。






同軸ケーブルへのDC重畳器」=「Baias-T」を作ってみました。
そこでLT Spiceを使ってご機嫌を伺ってみます
使ってもすぐに使い方を忘れてしまいます・・・
一応1.8MHzから30MHzまで問題無いかは見たつもり。

で、出来上がったのが

これです!性能より見栄え!低コストをモットーに作りました。
RFを阻止するインダクタは「巻かない」、コネクタはノーブランドにしたのですがコネクタはやっぱりMコネクタにしろXLRコネクタにしろ「良いものを買った方が良い」という当たり前の教訓をいただきました。(使えますけどスムースさなどが全然違います)
組み立て工程などは、また、書きます。                  73