2019年9月9日月曜日

CW用オーディオフィルターの実験3

トロイダルコアに手巻きしたコイルがそこそこの値だったのでどういう特性になるのか確認してみました。
ハムフェアの「AKC」のブースで購入した「e-scope 3-in-1プローブアダプタ」を組み立てました。注意点があるものの低域での使用なら自動でスイープできるので便利です。
「e-scope 3-in-1」は240円のアプリで、+240円のオプション購入でスイープ機能が使用できます。
LTspiceでのシミュレーション結果はこのようになりました。
600Hzで若干の凹みがありますがそれなりの特性が得られています。
これに600Ωで1:1のトランスである山水ST-71(橋本電気)を無線機との回り込み防止のために組み込んでみました。
自動でスィープしてくれますが、比較用に600Ωの抵抗で校正をかけます。今回は200Hzから5KHzまでを測定してみました。
↓600Ωの抵抗で校正データを記録しておいて測定します。
校正前                     と                 校正後
600Ω抵抗でのリファレンスを適用すると右のデータに補正されました。クロップしたので軸が出ていませんが、2段目の水平線が0dBになります。
気をつけておきたいのはクロストーク補正です。ここを赤くしておく必要があります。

600Hzでのフィルターなのに山谷ができてしまい、肝心の周波数が凹んでしまっています。何か対策を考えないといけません。
LTspiceにST71のトランスとしてのデータが見つかったので計算し直してみました。
実験結果よりかは酷くないものの、800Hz近辺でピークが出ていますし600Hzが引っ込んでいますので、同じような結果と言えるでしょう。
せっかくピーピーいう高い音を切りたいのにこれでは役に立たないです。
もう少し考えないといけません。
そこで、41mHと45mHのコイルを入れ替えてシミュレーションしてみました。
600Hz近辺でピークが出るためこちらの方がまだマシですね・・・・
やりかえてみます。
ハタ!と思ったのですがパッシブな回路なので、信号の入力と出力の入れ替えで測ればいいんじゃないかと思って、
RCAのコネクターを入れ替えて計測
山の凹凸が入れ替わりました!
比べてみます。比較が簡単にできるのが良いですね。
う〜ん(T_T)・・・
こっちのほうが良いと思いますが、600Hzあたりが凹んでいるのは変わりません。
LTspiceで定数を変えてみて探ってみることにします。
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